比婆郷土料理研究会『郷土のごっつぉ ワニ』

 

郷土のごっつぉ(ごちそう)といえば・・・ワニ!

2014年11月15日(土)に『ワニ』をいろいろなレシピで味わう比婆郷土料理研究会を開催しました。

 


お祭りや奉納神楽が盛んなこの時期、比婆地方で祭りの膳に欠かせないのがワニのお刺身でした。

ワニと言ってもその正体は、実はフカ、そうサメのことです。古い呼び名をワニといい、今でも地元ではサメをワニと呼びます。


小さいころからワニを食べて育った私も、ワニといえばお刺身ぐらいしか思いつかないのですが、比婆郷土料理研究家 小林富子さんにいろいろなワニ料理を教えてもらいました。



この日の比婆郷土料理研究会で教わったのは・・・

 

・ワニの漬け菜巻き

・ワニの巻き寿司

・ワーニンボ

・揚げワニのみぞれ和え の4品。

 

さらに、ワニの皮も手に入ったので、「ワニ皮のゴマ甘酢和え」も追加で教わりました。ワニの身だけでなく皮も食べられるとは・・・。初めて知りました!


ワニは脂肪分が少なく、くせのない味。身は柔らかいので、ふにゃっとした食感です。でも火を通すとしっかりとした歯ごたえになります。だからどんな食材とも合わせやすいのでは。

 

昔からワニには生姜と言われるぐらい、生姜との相性は抜群です。「ワニの漬け菜巻き」にも「ワニの巻き寿司」にも紅生姜が入っています。


そもそも何故『ワニ』なのか?

比婆地方はワニとなじみが深い地域で、山陰沖で採れたワニは出雲の行商人によって中国山地のふもとの集落まで運ばれ、お米と交換されていました。


運送手段も限られ、まして冷凍・冷蔵して遠くまで運ぶことができなかった時代に、腐りにくい魚として貴重な”大ごっつぉ(大ごちそう)”でした。

ワニは軟骨魚類で体の構造上、排尿器官が未発達なため、体の中にアンモニアがたまりやすく、このアンモニアが肉を腐りにくくするのだそうです。


半月ぐらい経ってもまだ食べられるようですが・・・においは相当なものなのでは! でも、そのにおいが懐かしいという人もいるくらいです。

 


 

ワニを愛する小林富子さんは、ワニをもっと身近な食材に感じてもらうため替え歌を作っていろんな場所でみんなに披露しています!


【愛ラブワニの詩】

(作詞:小林富子 四季の詩の替え歌)


ワニを愛する人は 心清き人 まんさくの花のような ひばの乙女よ

ワニを愛する人は 心強き人 食べる文化を次代へつなぐ ひばの母親

ワニを愛する人は 心深き人 のどかな味で夢を語る ひばの恋人

ワニを愛する人は 心広き人 ワニを出番にふるさと興す ひばの若妻


ワニをおなかいっぱい食べたい!という意味で昔から「腹のつーべとーなるほど食いたい!(冷たく冷えるまで)」とか「鼻がたけるほど食いたい!(鼻が臭くてちぎれるまで)」と言うのが決まり文句だったそうです。

 

この日の比婆郷土料理研究会では、腹がつーべとーなるまでワニを堪能しました!!