雪原に残されたアニマルトラック


雪や泥の上に残された動物の足跡、アニマルトラック。

先週降り積もった雪の上に、くっきり残る2種類の足跡を見つけました。道路脇の雪原に、この足跡を残したのは、いったいどんな動物?

さっそく、山歩きガイド修行中の井村光江さんに連絡してみました。

 

それぞれ、足跡の写真を撮って見てもらうと・・・、「最初の足跡は、イノシシでは?」

 

参考にした本の画像もいっしょにメールで送ってくれました。


足跡から動物を当てるのに役立つ本。こんな本があるとは。

さすが、山歩きガイド!

 

夜になると道路を歩くイノシシを見かけることもあるし。

前日の夜は、確かにここを歩いてたということ!



最近では、イノシシが増えたことによる農作物被害が多く発生していて、農家はその対策に苦慮しています。

 

【イノシシ】

人家に近いやぶなどに住む。春に出産し、一度に3~12頭の子供を産む。非常に神経質で警戒心が強い。突進力が強く、時速45kmで走る事もある。ダニ等の外部寄生虫を落としたり体温調節をするために、よく泥浴・水浴を行う。泥浴・水浴後には体を木に擦りつける行動もたびたび観察される。特にイノシシが泥浴を行う場所は「沼田場(ヌタバ)」と呼ばれ、イノシシが横になり転がりながら全身に泥を塗る様子から、苦しみあがくという意味のぬたうちまわる(のたうちまわる)という言葉が生まれた。 Wikipedia フリー百科事典より


そして、次に見つけたこの足跡が、相当難しかったみたいで・・・。

 

井村さんからの回答は、「最初、鳥かとも思ったけど、たぶんヌートリアかなあ?」 
なるほど。近くに水辺もあるし、近所のおばあさんが以前、「ヌートリアがいて、畑の葉もの野菜を食べられて困る」と話してたことを思い出しました。

 

と、こちらも農家にとっては大敵。

 

ここにもいたのか・・・ヌートリア。

【ヌートリア】

沼沢地、湖沼、流れの弱い河川などの岸辺に住み、泳ぎがうまい。茂った水生植物の間にトンネルを掘って巣をつくり、ふつうは単独で暮らしている。たいていは、夕刻と夜間に活動する。

井村さんでもはっきりとわからないこの足跡。さらに調べてくれたらしく、「それか、もしかしてアライグマかも?」


アライグマ!? でも、この辺で見たことあるって話は聞いたことがないから、やっぱりヌートリアかあ?

この難題のアニマルトラッキング、いろいろ想像がふくらんで楽しい!

 

いつもは姿を見せないけれど、確かに住んでますね、さとやまの動物たち。

参考文献:

『アニマルトラック&バードトラックハンドブックー野山で見つけよう 動物の足跡』(今泉忠明著 自由国民社 2010年)

by RIE KIKKAWA