「ぶどうの葉だんご」が食べたくなったら・・・、

 

「ブドウの葉だんご」ってどんなお団子?


それは、ブドウの葉といっても、栽培されているブドウの葉ではなく、山に自生する山ブドウの葉が入ったお団子です!

このブドウの葉だんごを食べたいと思ったら・・・、まずは山へ?!


 

比婆地方(広島県北東部エリア)のなかでも、このあたりの地域では、ほうこう(オヤマボクチ)があまり採れないため、ほうこう団子を作る代わりに、昔から山ブドウの葉を入れた「ブドウの葉だんご」が作られていたそうです。


 

山ブドウの葉の裏には毛のような繊維があるので、これがつなぎになって団子なのにお餅みたいな食感になります。

 

ちなみに比婆郷土料理研究家の小林富子さんによると、もち米100パーセントで作ると「お餅」、もち米に少しでもうるち米を加えて作ると「団子」と呼ぶそうです。

 

 


 

見た目は、石ころ。(色も!)でも、食べると何とも言えない風味で美味しいのです。

あんこ入りもあります。

 

もう、何年も前に食べたきり。最近は全然食べてない!

(写真は、その何年か前の冬に作った時のもの)

 

「ブドウの葉だんご」は、昔から真冬の2月ごろに作るものだったそうです。

暖かい時期だと、団子がすぐに傷んで食べられなくなるので、保存がきく寒い時期につくるんだと聞きました。確かに・・・。


この冬にはぜひ作って食べたいと思い、まずは、山ブドウの葉を採りに山の中へ。




だんごに入れる山ブドウの葉は、6月初めの若葉がいいそうなのですが、今年は花が咲くのも1週間ほど早いので、少しばかり早い時期に山へ行ってみました。すると、思った通り、すでに山ブドウの蔓には青々とした葉がたくさんついていました。




【山ブドウ】


ブドウ科。高冷地の山林などに、ほかの植物に巻きつきながら生長するつる性の植物。夏に黄緑色の花をつけ、秋に紫黒色の果実が房状に下がる。

秋に成熟した実は山の香りに満ち、葉も色づく。味と紅葉、両方を楽しむことができる。


 

さっそく、採取。

冬のブドウの葉だんごづくりに必要な一臼分だけ、ありがたく採らせてもらいました。

 

持ち帰ったブドウの葉は、そのまま天日で数日間乾燥させます。そして冬まで保管。



「ブドウの葉だんご」が食べたくなったら・・・、そう、9か月も前から準備が必要!

 

比婆郷土料理は、手間ひまかかるものが多いけど、それがまた料理を美味しくするための”ポイント”だったりするわけですね。

 

美味しいものを食べるための手間ひまは惜しまず、あえてその手間ひまを楽しんでみませんか。



by RIE KIKKAWA