比婆地方の行事食『かしわ餅』

 

2015年6月20日は旧暦の端午の節句です。端午の節句といえば「かしわ餅」ですが・・・、

このかしわ餅はかしわの葉じゃないんです!

比婆地方(広島県北東部エリア)では、昔からかしわの葉の代わりに、ある葉っぱを使います。

それは・・・、


 

昔から比婆地方では、かしわ餅を作るときにはかしわの葉でなく「サルトリイバラ」の葉を用います!

なので当然、比婆地方では「サルトリイバラの葉」のことを「かしわの葉」と呼んでいます。

端午の節句やお盆には、このかしわ餅を作って神様や仏様にお供えした後、家族みんなで食べていました。

新暦の端午の節句、5月5日ごろには、まだまだサルトリイバラの葉は小さく、かしわ餅は作れません。

でも、旧暦の端午の節句の頃になるとサルトリイバラの葉も大きくなって、かしわ餅にちょうどいいくらいの大きさになります。


節句の行事食は、やっぱり旧暦に添ったものだなと、改めて実感!

 

旧暦の端午の節句には、かしわ餅を作ってお祝いしませんか。

 

 

【かしわ餅】(15~17個分)

 

材料:

・もち米の粉 500g 

・かしわの葉(サルトリイバラの葉)30~34枚

・砂糖 大さじ1

・熱湯 360~380㏄

・あん 30g/1個 


 

作り方:

1.採ってきたかしわの葉(サルトリイバラの葉)を洗う

2.もち米の粉に砂糖を混ぜ、分量の熱湯を少しずつ加えながらよく混ぜる

3.手に水をつけて、2を15~17等分して一個ずつ丸める

4.2の生地を平たく伸ばし、その中にあんを入れて包む

5.サルトリイバラの葉の上に餅生地をのせ、さらにサルトリイバラの葉をかぶせる。

6.蒸し器で10分程度蒸す。葉の色が変わったらOK!



 

参考文献:『東城町史 自然環境考古民俗資料編』(東城町 1996年)



by RIE KIKKAWA