庄原産野菜をさらに美味しく!~男dinner(第4回)~

2015年9月22日、お馴染みの「Cafe de 蔵」をお借りして第4回目の男dinner(ダンディナー)、いよいよ開催です。

今回は「庄原産野菜をとことん味わおう」がテーマ。

この時期は、晩夏から初秋に変わる頃。野菜もいろんな種類が揃って、シェフの腕が鳴ります。

 

まずは、食材調達からはじめます。


今回の料理の中で一番多く使う食材「トマト」

今日使うのは、広島県庄原市西城町三坂の「堀井農園」産のトマト『麗夏(れいか)』です。

 

新鮮もぎたてを調理すべく、栽培農家さんへ向かいます!


「堀井農園」さんの栽培ハウスに到着しました。


細長く伸びたビニールハウス、70メートルはあるでしょうか。

まっすぐ伸びた作業通路は、一番奥が見えるはるか遠くに霞んで見えそう!

その両側には、赤く色付いたトマトがあちらこちらで輝いてます。

まずは農園のご主人から、採りごろに色付いたトマトの見分け方と、採り方のレクチャーを受けます。

採ったトマトは、茎の軸を根元からしっかりと切りましょう!

そうしないと、別のトマトに傷をつけてしまうからだそうです。

今日は全部で30個ほど使う予定。

さぁ、どんどん採っていきましょう。

それにしても、一つひとつの大きいこと!!

大人に握りこぶしよりも大きいくらい、重さもズッシリ!

あっというまに、一抱えあるカゴにドッサリと入りました。



結構な量になりましたが、価格は3千円余り。

う~ん、破格です! 直買いだからかな!?


ご主人の計らいで、傷んで処分間際のトマトもいただけることに!

ジュースにでもしたらと、採ったトマトのさらに2倍の量をいただいてしまいました (^^;


ちなみに「堀井農園」さんのトマト、『道後山高原トマト』の名で出荷されてるそうです。

お店でお見かけしたらぜひご賞味を!

そのほか、シェフ宮地家の畑から、大葉やローリエ、ローズマリー、カボチャ、タマネギも調達。


さあ、時間も押し迫ってまいりました。

急いで準備に取り掛かります!

今日も腕を振るうのは、宮地、瀬尾、藤原のシェフ3人。

野菜が次から次へと刻まれ、炒められ、煮込まれていきます。



その間、テーブルの準備も進みます。


コーディネートは、このイート・ローカル・プロジェクト主宰の吉川さん。

アケビの蔓や栗などをあしらって、秋らしさを演出。

目からも秋を感じてもらいます。


そろそろ最初のお客様が到着される時間です。

では、男dinner、いよいよ開幕です!

本日お出しするメニューはこちら。

今日も豪華なコースです。



1品目

「カボチャと栗のポタージュ」


カボチャ、栗、そして炒めたタマネギの甘さが絶妙にマッチ!

一見濃厚そうに見えますがさらりとしていて、野菜の優しい甘みが舌の上に広がります。



つづいて2品目

「和風カプレーゼ」


お皿に広げられたスライストマトの上に、刻んだモッツァレラ、ミョウガ、大葉と、カイワレをのせ、リンゴ酢とショウガを加えたドレッシングをかけてます。


洋風料理ながら和風テイスト。

もう箸が止まりません!


3品目

「比婆牛カルパッチョ」

 

ニンニク味噌漬けにした比婆牛フィレ肉を洗ってスライスにし、カルパッチョ仕立てにしたもの。そのままでも十分旨い肉を、あえての味噌漬け・・・贅沢すぎます。

でも美味しい! あっという間にお皿がカラになります。

 

ちなみにこのお味噌も、東城の戸宇という地区の方が造られている地元産味噌がベースです。

さあ、どんどん出てきます。


4品目

「ジャーマンポテト」


柔らかく茹でられたジャガイモ、そしてベーコン。

シンプルな組み合わせなのに、バターと塩コショウがほどよい加減で、ついつい料理とビールが交互に進んでしまいます。


トマトを使った料理2つ目です。


5品目

「チリンドロンソース煮」


ふんだんに使ったトマトの少し煮詰まった甘みが、中に入った鶏肉にからんで美味しいです。

準備会では野菜の甘みが出たソースに仕上がってましたが、今回は鷹の爪が効かせてあって、少しピリッとくる辛みが食欲を一層引き立ててます。



締めの料理 6品目

「チーズリゾット」


さきほどのチリンドロンソースを使って、新米をリゾットに仕上げました。

リジットの中にもチーズを入れ、上にも粉チーズをかけてチーズの風味がたっぷりと感じられます。

チーズとトマトの相性は抜群ですから、この味は・・・言わずもがなですね!

ここで、ちょっとお腹休め。

トマトジュースが出てきました。

堀井農園ご厚意のいただいたトマトを湯剥きし、小さく切ってミキサーにかけ、丁寧に濾して作ってます。

混ざりものの一切ない、フレッシュ100%ジュースです。

トマトそのものの爽やかなおいしさが、のどをくすぐります。



豪華6品、すべてが参加者のお腹に入りました。

少しずついただいても、けっこう満腹になりましたね~


そんな最後をデザートで締めくくり。


デザートも贅沢に2品ご用意。


1つ目は、

「はちみつジュレと葡萄のカクテル」


葡萄は、皮をむいたピオーネとシャインマスカットを使用。シャインマスカットは、皮のまま食べられる美味しい葡萄だそう。


これにはちみつジュレを加え、梅酒味のノンカクテルと炭酸水を注ぎ、ブルーベリーを入れてます。


お車の方がいらっしゃったのでノンアルコールにしてますが、シャンパンなどを入れても美味しいです。


2品目は、

「クリームブリュレ」


この緑色、ほうれん草と抹茶を加えてあるそうです。

スイーツ担当 藤原シェフのアイデア。

抹茶が効いて、甘さを少しだけ抑えたブリュレに仕上がってます。

さあ、いかがだったでしょうか。

今回は野菜がメイン。

「庄原産」にこだわり、トマトソースなども一から作るほどのこだわりを持って調理。

いつも以上に力の入ったディナーになりました。


回を増すごとに、グレードがアップする男dinner。

次回は、冬間近の11月に開催予定です。

乞うご期待!


WRITTEN BY JUN.T