
2014年8月にスタートした「比婆郷土料理研究会」。
これまで比婆地方(広島県北東部エリア)に伝わる様々な郷土料理を、比婆郷土料理研究家の小林富子さんに教わってきました。
そこで2016年3月5日、これまでに教わった郷土料理の中から”メンバーが選ぶ好きな比婆郷土料理”を集めたギャザリングパーティーを開催することに。
その贅沢なギャザリングパーティーのテーブルに並んだ郷土料理とは・・・?!

まずは、1度食べるとそのおいしさが忘れられない・・・「比婆牛おこわ」。
比婆地方(広島県庄原市)が誇るブランド牛「比婆牛」たっぷりのおこわです。
今日の比婆牛は、いつものレシピの1.5倍量。なんて贅沢!
今回は、蒸すのではなく、炊飯器で炊く手軽にできる「炊きおこわ」にしました。
そして、春を待ちわびる郷土料理「雪消し鍋」。こちらも大人気!
雪に見立てた山芋も、今日は粘り芋(イチョウ芋)で、さらに贅沢。よく粘ります。
雪消し鍋は何度食べても、ほんとにおいしい!


最近の陽気で、産直市にも並び始めた山菜、ふきのとう。
旬の味、ふきのとうで「ふきのとうみそ」をつくりました。
ふきのとうみそは、雪消し鍋の出し汁を少々加え、比婆郷土料理研究会オリジナルの”ふきのとうみそソース”にも展開。
そのソースを下味をつけて揚げた鶏肉にからめてみると・・・、春の香りと緑の色が食欲を誘う絶品のひと品になりました。
小林富子さんのアドバイスで、餃子の皮にふきのとうみぞを包んで揚げた「ふきのとうみその包み揚げ」も加わりました。

そして、比婆地方のごっつぉ(ごちそう)といえば・・・、やっぱり「ワニ」!
ワニといっても爬虫類のワニではありませんっ(注)!
比婆地方でワニといえば、ふか(サメ)のこと。
そのワニを使った料理で人気だったのが「揚げワニのみぞれ和え」です。
このレシピ、ワニのクセのある味が苦手!という人でもおいしく食べられるんです。
しょうがで下味をつけたワニを揚げているので、クセがなく食べやすくなっています。

昨年春に、山に採りに行って乾燥させ、今まで保存していた山菜「クサギナ」。
このクサギナを使った「クサギナと豆の炒り煮」も人気です。
臭い木と書いてクサギという、この特徴のある野草は、昔から親しまれている比婆地方の懐かしい味なのですが、なぜかいまでも新鮮に感じられる味わい。
いつまでも古くならない伝統料理です。

本日のテーブル
・比婆牛おこわ
・雪消し鍋
・ふきのとうみそ
・クサギナと豆の炒り煮
・揚げワニのみぞれ揚げ
・昔ながらの干し柿を入れた、だいこざい
・野草茶
ほかにも、食材をアレンジした「鶏のふきのとうみそソース和え」「ふきのとうみそ包み揚げ」も
テーブルに並びます。
ゲストの小林富子さんを迎え、いよいよギャザリングパーティーのスタートです!

大好きな比婆郷土料理ばかりを集めた今回のギャザリング。
今まで開催した比婆郷土料理研究会の話題で盛り上がり・・・、改めておいしい料理をみんなで囲んで味わう時間の大切さを感じた1日となりました。
比婆郷土料理のギャザリングパーティー、おすすめです!
by RIE KIKKAWA