比婆郷土料理研究会『比婆地方の花見ごっつぉ』

 

2016年4月24日(日)、比婆地方に伝わるお花見のごっつぉ(ごちそう)を、ひばん婆お富こと比婆郷土料理研究家の小林富子さんに教わりました。

この日は、出来上がったごっつぉを持って、お花見へ。千鳥別尺(ちどりべっしゃく)のヤマザクラを見に出かけました。

 

比婆地方で、昔のお花見のごちそうといえば「押しずし」「巻ずし」「きつねずし」「てんぷら」だったそう。

その中から今回は押しずしとてんぷらを教わることになりました。

 

でも、そこは比婆郷土料理研究会、ただの押しずしとてんぷらではありません!

 

 

春になって芽吹いた大地の恵み、野草や山菜を乗せて飾りつけにしたり、てんぷらにして”春”を味わおうという趣向です。

春の山菜・野草は”苦み”や”えぐ味”が、今しか味わえない春の味として親しまれ、食卓に欠かせないものだったようです。

 

 

押しずしは、甘めのすし飯を、松、梅、扇をかたどった押し型につめて、上に様々な材料をのせて飾りつけます。

飾るもの卵焼き、花形にくり抜いたにんじん、桜でんぶ、菜の花、せり、つくし、こごみ、わらびなど。

野草、山菜は塩を加えた熱湯をさっとくぐらせるのがポイントです。春らしい!

 

 

それから、てんぷら・・・。むかしはどんな行事(花見、泥落とし、お盆、秋祭りなど)にもてんぷらがごちそうだったそうです。

この日は、山から採ってきたフジの花、ヤマツツジ、たんぽぽ、菜の花、さくら、ヨモギ、田ぜり、こごみ、タラの芽、バカの芽(コシアブラの芽)をてんぷらに。

 

!)この日、山から調達したのはヤマツツジです。ツツジの中でも、レンゲツツジは有毒ですのでご注意ください。

 

 

苦みが春の味です。贅沢ですね。

 

そして、ひばん婆お富オリジナル料理「いちごずし」も教わりました。

いちごとすし飯の組み合わせが斬新です。

 

いよいよ出来上がり。

 

出来上がったお弁当をもって、千鳥別尺のヤマザクラ(広島県庄原市東城町千鳥439-2)を見に出かけました。

が、・・・残念ながら、今年は開花が早かったようで、見頃を過ぎていました!

 

ほんの4日前にはこんなにきれいに咲き誇っていたのに・・・。

 

4月20日(水)に訪れたときの千鳥別尺のヤマザクラはこんな感じ。

 

 

でも、見頃を過ぎていたとはいえ、存在感のある一本桜を目の前に、みんなで郷土の花見ごっつぉを堪能!

 

花見ごっつぉと一本桜の花見・・・。里山の春を堪能した贅沢な1日となりました。

 

 

by RIE KIKKAWA