比婆郷土料理研究会『ごりょうえの会』

 

梅雨の晴れ間となった2016年6月18日、比婆郷土料理研究家の小林富子さんを講師に迎え、比婆郷土料理研究会を開催しました。

今回のテーマは、端午の節句『御霊会ごりょうえと行事食』。

端午の節句といえば、5月5日・・・、なぜ今頃?と思われるでしょうが、今年の旧暦5月5日は、6月9日。

 

今でも旧暦で節句を祝う東城(広島県庄原市東城町)のまち・・・。とはいえ、ちょっと節句を過ぎていますが、まだ6月!良しとしましょう。

 

 

男の子の節句「端午の節句」を、比婆地方では『御霊会ごりょうえまたはごりょうえん』と呼びます。

 

鯉幟を立て、ちまきやかしわもちを作って男の子を祝っていたそうです。

 

 

今回、比婆郷土料理研究会で教わったのは、この6品。

 

・笹で包むちまき

かしわもち

・タキミズナの和え物2種

・クサギナ入り巻ずし

・クサギナのしろみあえ

 

 

この時期の比婆郷土料理は、山から採ってきた野草を使う料理が多いのが特徴です!

 

まずは、クマ笹を使ったちまき作りから・・・。

 

ちまきは、茅の葉で包むのでそう呼ぶのですが、比婆地方ではクマ笹で包みます。

だから「笹巻き」「笹団子」とも呼ぶと教わりました。

 

結ぶのは、ユガラ(ホタルイ)。ユガラは湿地帯を好む植物で、昔はこの時期になると田んぼによく生える雑草の1つ、とのことでしたが・・・。

田んぼを見渡しても、ユガラどころか雑草すら見つけられず・・・。じつは休耕田(お米を作っていない、その名のとおり休んでいる田んぼのこと)で見つけました!

 

ちまきは包み方が難しい!

 

ゆっくり丁寧に教わります。小林さんによると、きれいに包むには、何度も包んで慣れることが一番だそうです。

 

中国山地で多い包み方「角巻きつのまき」。

 

牛の角のように1~2本、笹の葉を出します。

魔除けの意味があるそうです。

 

そして、端午の節句に欠かせないのがかしわもち。

比婆地方では、柏の葉の代わりに、サルトリイバラの葉を使います。ちなみに、比婆地方ではこのサルトリイバラの葉を、かしわの葉と呼びます。

 

 

比婆郷土料理研究会では何回か登場しているクサギナと豆の炒り煮ですが、今回はさらに手を加えました。

 

 

クサギナと豆の炒り煮を白和えにした「クサギナのしろみ和え」と、白菜の漬物にクサギナをくるっと巻いて芯にしたものをすし飯で「クサギナ入り巻ずし」に・・・。

 

ちなみに比婆地方では、白和えのことを「しろみあえ」と呼ぶそうです。

 

他にも、この時期の山菜、タキミズナ、山アザミ、カケゼリを使った昔ながらの山菜料理も教わりました。

 

 

今回も盛りだくさんのメニューでしたが、どれも里山ならではの材料で、田舎で暮らしているからこそ味わえる料理ばかりです。

 

せっかく、山菜や野の植物が簡単に手に入る環境で暮らしているのだから、それを楽しまない手はないでしょう!

「田舎暮らしの楽しみ方」をまた1つ発見!

 

 

 

 

Written by RIE KIKKAWA/ Photos taken by N.TAKABAYASHI&R.KIKKAWA

その他のおすすめ関連記事