
2017年10月28日(土)、比婆郷土料理研究会を開催しました。比婆地方の郷土食といえば・・・、やっぱり『ワニ(サメ)』。ということで、ワニのいろんな食べ方を比婆郷土料理研究家の小林富子さんに教わりました。
ワニはお刺身でしか食べたことがない・・・、ワニの臭みがどうも苦手で・・・、今回そういう人にこそ味わってほしい絶品料理ができあがりました!
今回の食材、ワニはやっぱり存在感がありますね。

今回のメニューは、
・ワニめし
・ワニおから
・ワニのマリネ
・なば汁 の4品。

ワニめし・・・。ワニとお米がはたして合うのか?? という疑問を抱えながら調理を開始!
まずは、ワニを小さく切って味噌と生姜に漬けこみます。これでワニの独特の臭みが消えるそうです。味がしみ込んだ頃合いをみて、人参やごぼう、しいたけといっしょに炊きこみごはんにします。
ご飯が炊きあがったら、春に収穫してあく抜きし冷凍しておいたわらびを加えます。
わらびは塩漬けにしたものを戻して加えてもいいそうです。
昔はどこの家庭でも、わらびの塩漬けは常備していたそうです。
味噌と生姜の働きで、ワニがお米にぴったりの食材に! これは大好評の1品になりました!!


そして、ワニのマリネ。
小麦粉をまぶしたワニを油で揚げ、野菜と一緒にマリネ液に漬けます。
ワニを油で揚げることで、香ばしさとたんぱくな味わいが引き立ち、いくらでも食べられる美味しさです。
日持ちするので、常備菜にもなるワニ料理。

この時期にぴったりの食材「なば」。なばとは、”きのこ”のこと。特に松茸や香茸などの高価なきのこではない、きのこの総称というイメージです。
このなばを数種類入れた味噌汁を作りました。今回は山で採れる雑なばがないので、しいたけやマイタケ、しめじ、なめこを入れました。山の恵みがたっぷりです。

昔は、豆腐は包丁を使って切ってはいけない、手でガシガシとつかんでつぶして入れろと言われていたと教わりました。なばと豆腐がたっぷりの滋味深い汁ができました。

他に、ワニの入ったおからも作りました。
おから・・・と聞いて正直あまり期待していませんでしたが、これがすごく美味しい!
参加した子供たちにも大好評で、箸が止まりません!!

小林さんイチオシの郷土食「ワニ」。
「ワニは〇2じゃけぇ、毎月2日を”ワニの日”いうて、どこの家庭でもワニ料理が並ぶようになればええのう・・・。とは、小林さんのいつもの口ぐせです。

比婆地方の郷土料理”ワニ”をもっと食卓に。
by RIE KIKKAWA